JPSJ

Journal of Physical Society of Japan (JPSJ)は、日本物理学会が刊行する月刊誌で、創刊以来、レベルの高い論文を出版してきました。各号は、Full Papers, Letters等のオリジナル論文から構成され、随時、Invited Review Papers, Special Topicsを掲載しています。最新の論文は、オンライン公開後、約1か月間無料でご覧いただけます。[> JPSJホームページ]

注目論文 (Papers of Editors' Choice)

  • 毎月の編集委員会では、注目論文(Papers of Editors' Choice)を選んでいます。その日本語による紹介文を日本物理学会誌とJPSJ注目論文に掲載しています。注目論文はオンライン公開後1年間無料で閲覧できます。関連した話題についての解説がJPSJホームページの「News and Comments」覧に掲載される場合もあります。

最新のJPSJ注目論文

有機超伝導体の隣接絶縁相のゼロ磁場下磁気構造と特異なスピンフロップ現象

ここ20年あまりの期間で最も研究された有機伝導体であるκ型BEDT-TTF塩の磁性相のゼロ磁場下磁気構造を明らかにした。また、すでに知られていた磁化のとびが、磁化容易軸による古典的なスピンフロップ現象ではなく、Dzyaloshinskii-Moriya相互作用によって誘起されたキャントモーメントの反転現象であることを明らかにした。

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原論文は以下からご覧になれます

Zero-Field Spin Structure and Spin Reorientations in Layered Organic Antiferromagnet, κ-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]Cl, with Dzyaloshinskii-Moriya Interaction
Rui Ishikawa, Hitoshi Tsunakawa, Kohsuke Oinuma, Shinji Michimura, Hiromi Taniguchi, Kazuhiko Satoh, Yasuyuki Ishii, and Hiroyuki Okamoto: J. Phys. Soc. Jpn. 87, 064701 (2018)

拡張された多極子が導く新たな電気磁気効果

 本論文は金属反強磁性体UNi4Bに対し電流下の磁化測定を行い、電流印加により反強磁性秩序相内で付加的に磁化が誘起される現象を観測した実験結果を報告している。本系の反強磁性は空間的に拡張された多極子の一つである磁気トロイダルモーメントの強的秩序とみなせるため、金属化合物におけるこの新しい電気磁気効果の発見は、先行する理論が本質的に正しいことを実験的に示している。本成果により今後は多様な反強磁性体が電気磁気効果や拡張された多極子の研究の舞台となると期待される。

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原論文は以下よりご覧いただけます
Evidence of a New Current-Induced Magnetoelectric Effect in a Toroidal Magnetic Ordered State of UNi4Bd
Hiraku Saito, Kenta Uenishi, Naoyuki Miura, Chihiro Tabata, Hiroyuki Hidaka, Tatsuya Yanagisawa, and Hiroshi Amitsuka, J. Phys. Soc. Jpn. 87, 033702 (2018).





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