1999年8月アーカイブ

cover9908.jpg表紙から
中央下の図は, 次期天体ガンマ線観測衛星(GLAST)で見えるであろうガンマ線宇宙の予想図。 中心が銀河系の中心になる銀河座標を使って示している。 銀河面に沿って見えている明るい帯は, 銀河系磁場に捉えられた陽子が,星間物質 と衝突して作るパイ中間子の崩壊で生まれるガンマ線による。 銀河面内の明る いスポットは, パルサーや未同定のガンマ線源に対応する。 銀河面をはなれた ところには, 近隣銀河や, 遠くの活動銀河核などが, 数千個見えると予想される。 詳しくは NASA Goddard Space Flight CenterのGLAST計画のWWWページを見よ。 右上には, 巨大なブラックホールを核とし, 高エネルギーの粒子やガンマ線をジェット状に吹き出す活動銀河核のイメージ図を, 左上にはGLAST衛星の 想像図を示す。詳細は本号, 解説記事参照。 (東京大学大学院理学系研究科 釜江常好氏提供)


解説
釜江常好、大杉 節: 極限状態の宇宙をガンマ線で探る-GLAST衛星計画-
堀川直顕: 核子スピンの担い手はどこまで明らかになったか?
中西 毅、安藤恒也: カーボンナノチューブの電気伝導
実験技術
中川孝秀、矢野安重: ECRイオン源による大強度多価イオン生成
連載「科学は今・・・・」
石村多門: 構造的因果性と諸科学
最近の研究から
鈴木 実、渡辺孝夫、松田 梓: 高温超伝導体の固有ジョセフソン接合を用いたトンネル分光
松尾正之: 高励起原子核の減衰する回転運動
第23回IUPAP総会(1999年3月、Atlanta)の報告
山口嘉夫
新著紹介
九後汰一郎: 益川敏英:いま、もう一つの素粒子論入門
黒木和彦: 永長直人: 電子相関における場の量子論
堀 裕和: M.Ohtsu,ed.: Near-Field Nano/Atom Optics and Technology
清水敏寛: L.O.Chua: CNN; A Paradigm for Complexity
浜田典昭: C.Y.Fong,ed.: Topics in Computational Material Science
学界ニュース
■金森順次郎先生、本多記念賞および藤原賞受賞
編集後記
手嶋政広

カテゴリ

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