2000年1月アーカイブ

cover0001.jpg表紙から
写真はZnMgHo正20面体準結晶の単結晶中性子散乱実験で得られた2回面内の磁気散乱強度分布。 実験は原研改3号炉に設置されている東大物性研GPTAS(4G)分光器を用いて行った。 磁気散乱成分は,常磁性状態(T=20K)および最低温(T≒1.5K)での散乱強度の差から求 めた。 図から, 磁気散乱が比較的強度の強い(明るい)ピーク状の散乱と, それらをつなぐ弱い尾根状の散乱からなることがわかる。 この磁気散乱強度分布は正20面体準結晶のもつ6次元空間中での周期性を利用して解析され, 6次元変調ベクトルq=(3/4, 0, 0, 1/2, 3/4, 1/2)を持つ仮想的な6次元反強磁性短距離相関の3次元空間への射影として理解できることがわかった。 詳細は本号, 最近の研究から欄記事参照。(金属材料技術研究所 佐藤 卓氏提供)



巻頭言
佐藤文隆: 「日本」という問題
解説
青木圭子: 粉粒体の流動化
天谷喜一、清水克哉、鈴木 直: 圧力誘起超伝導-分子性結晶を中心に-
今田 真、菅 滋正、宮原恒�!'!!Fp�X線放射光を用いた磁気二色性分光
最近の研究から
佐藤 卓、高倉洋礼、蔡 安邦: 準結晶の磁気散乱
岡本 博: 一次元系におけるソリトン、ポーラロン、励起子の光反応ダイナミクス
後藤 敦、清水 禎: 高温超伝導体の低エネルギー磁気励起-NMRによる研究-
座談会
青木健一、伊東敏雄、遠藤一太、北原和夫、波田野彰、坂東昌子、湯川哲之、(司会)川村 清:大学の物理教育を考える
談話室
山地邦彦: 金属的なドープされたLa2CuO4は日本で発見された
特別
物理学関連学術誌電子化出版準備委員会(POJ委員会): 論文誌の電子化出版新システムの現状
新著紹介
押山 淳: 藤原毅夫: 固体電子構造; 物質設計の基礎(大学院向、専門書)
上羽牧夫: A.Pimpinelli and J.Villain: Physics of Crystal Growth(大学院向)
南不二雄: D.R.Vij,ed.: Luminescence of Solids(大学院向、専門書)
大谷義近: A.Hubert and R.Schafer: Magnetic Domains; The Analysis of Magnetic Microstructures(専門書)
会員の声
■ボランティア精神を大事にしよう--定款変更案について--
編集後記
川村隆明

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