2004年7月アーカイブ

第59巻第7号

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cover0407.jpg表紙から
F1-ATPase (F1) は、α3 β3γというサブユニットで構成される。F1は、ATPを分解して、回転する世界最小の分子モーターであることが知られている。F1が 確かに回転モーターであることを示したのは、回転子であるγサブユニットに大きな目印(蛍光性のアクチンフィラメント)を結合させてその回転を直接目でみ た実験によるものである。この大きな目印は、回転子を無理矢理と逆回転させる取っ手としても用いることができる。ADPとPiの存在下で、回転子を逆回転 させたところ、ATPの合成が確認できた。ATPの検出には、ルシフェリン・ルシフェレースを用いている。詳細は本号掲載の伊藤博康氏の最近の研究から欄 参照。(浜松ホトニクス株式会社筑波研究所 伊藤博康氏提供)


2005世界物理年によせて-- 国際会議を宣伝の場に!
鈴木康夫
交流
小山信也:量子カオスの数論的側面
解説
橘  勝、小島謙一:フラーレン結晶の転位と強度
塚田 捷、広瀬賢二、小林伸彦、田上勝規:ナノ構造のコンダクタンス理論
最近の研究から
松平和之、広井善二、榊原俊郎:スピンアイスの磁場下における巨視的縮退と液相-気相型相転移
伊藤博康:分子モーター(F1-ATPase)の逆回転によるATP合成
青木勇二、髭本 亘、門野良典、佐藤英行:充填スクッテルダイトにおける時間反転対称性を破った超伝導
シリーズ「物理教育は今」
覧具博義:英国大学の物理教育システム
平成16年度科学研究費(基盤研究等)審査報告
小林 誠
学界ニュース
黒川 眞一 :小磯晴代氏の第24回(2004年)女性科学者に明るい未来をの会 「猿橋賞」受賞に関して
新著紹介
(短)中尾裕也:A.Pikovsky and Y.Maistrenko, ed.: Synchronization; Theory and Application
井上直也:山下芳樹、池田幸夫: 文化として学ぶ物理科学; 新しい学びの場を求めて
早野龍五:A.Deloff: Fundamentals in Hadronic Atom Theory
田中貴浩:J.J.キャラハン著, 樋口三郎訳: 時空の幾何学; 特殊および一般相対論の数学的基礎
会員の声
■高木富士夫 :量子力学と虚数
物理学会事務局の現状
編集後記
市村 淳

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