PTEP招待論文・特集論文

PTEP 2017年5月号の招待論文

条件付き量子測定における擬確率およびアハロノフの弱値に関する統計的/幾何学的研究

  シュレーディンガーの猫の例えでよく知られている量子力学の観測問題は、現代物理学の最大の難問の一つと考えられているが、最近ではブラックホールの熱力学などとも関係して多くの研究者に関心を持たれるようになっている。
  この論文で紹介されているアハロノフ学派の人々はやや違った角度から「弱値」、「弱測定」などの新しい概念を導入し量子力学の観測プロセスの実験的、理論的研究を刺激してきた。興味深いいくつかの提案がなされている一方、引き起こされた論争に決着がついていないものも多い。
  量子力学の観測問題に対するアハロノフ学派のアプローチを概観するには適当な文献と考えられる。


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原論文は以下よりご覧いただけます
Quasi-probabilities in conditioned quantum measurement and a geometric/statistical interpretation of Aharonov’s weak value
Jaeha Lee and Izumi Tsutsui, Prog. Theor. Exp. Phys. 2017, 052A01 (2017)