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PTEPについて

Progress of Theoretical and Experimental Physics (PTEP) は、日本物理学会が Oxford University Press の協力を得て刊行するオープンアクセス月刊誌です。 1946年に湯川秀樹博士によって創刊され、2012年で終刊した Progress of Theoretical Physics (PTP) の後継誌として、2012年から出版を開始しました。
理論物理学に加えて実験物理学のレベルの高い論文を出版しています。素粒子、原子核、宇宙、加速器、数理物理、物性物理学などの分野をカバーしています。 各号は、Letters、Papers 等のオリジナル論文から構成され、随時、Invited Papers、Special Sections を掲載しています。 PTEP は電子版のみの出版で、オープンアクセスの原則通り、出版論文は無料で閲覧でき、ダウンロードもしていただけます。


PTEPのAPC支払いに関する運用方針の変更

会誌2019年12号の会告でお知らせした通り、日本物理学会はPTEPの掲載料(Article Processing Charge, APC)支払いの運用方針を2020年7月以降の投稿分から変更します。

日本物理学会はPTEP創刊当初から、オープンアクセス(OA)誌であるPTEPへの投稿を促進するために、広範なAPC免除を実施するとともに、2020年6月現在19機関の研究機関(https://academic.oup.com/ptep/pages/supporting_institutions)からの財政支援を取り付け、またHigh Energy Physics (HEP)論文についてはSCOAP3によるAPC無料化(図書館からの拠出金を原資にSCOAP3が出版社に一括支払い)を実現し、著者の負担軽減に努めてきました。
同時に、論文掲載数が事業収入に直結することを念頭に、良質な論文の投稿を促進するために、様々な特集を企画してきました。しかし、科研費「国際情報発信強化オープンアクセス支援」の終了後、PTEP刊行事業は定常的な赤字を計上しており、改善が求められています。刊行委員会及びPTEP編集委員会では検討を積み重ね、これまでほぼ無条件で認めてきたAPC免除を見直し、審査による判断によることとし、理事会の承認を得ました。

変更後の運用方針及び免除申請の詳細に関しては、以下のウェブページをご参照ください。
https://academic.oup.com/ptep/pages/Charges

日本物理学会刊行委員会
PTEP編集委員会

参考情報

    • ・OA誌の選択:国際共著が常態化している実験分野の論文を呼び込むためには、投稿先の選択において海外の共著者の賛同を得る必要があり、OAが強く求められた。一般に論文をOAで公開するとアクセス(ダウンロード)が増加する傾向があるが、PTEP創刊と同時に公開された旧PTP論文のダウンロード数もそれ以前の3~10倍に増加し、期待通りの効果が見られた。
  • ・SCOAP3:HEP論文を対象に、大学図書館等が従来支払っていた購読料金の代わりに出版費用を支払うことで、オープンアクセスを実現させたプロジェクト(https://www.nii.ac.jp/sparc/scoap3/)。世界の大学図書館、財政支援機関等が参加しており、日本からは70余の大学図書館が従来の購読料を拠出して参加している。対象となるジャーナルの選定に入札を導入して価格が総合的に判断される。PTEPの価格は一般的なOAジャーナルと比べて格安(対象ジャーナル全体の平均は約€1,100)に押さえられている。因みに米国物理学会のPRDは $2,500(2020年は創刊50周年で半額キャンペーン)、Elsevier のPhysics Letters Aは$2,310。

■ 招待論文・特集論文

編集委員会では、招待論文 (Invited Papers) や特集論文 (Special Sections) を企画し、依頼しています。 その日本語による紹介文を、日本物理学会誌と本ホームページに掲載しています。
招待論文・特集論文の紹介文は、こちらをご覧ください。