2004年度「自然の不思議 −物理教室」

共催:日本物理学会、日本物理教育学会、国立科学博物館

(国立科学博物館の行事予定はこちら


対象
小学5,6年生から中学生を主としていますが,高校生や成人の方 の参加も歓迎します。

講師
滝川洋二先生(ガリレオ工房,国際基督教大学高校)
鷹野一朗先生(工学院大学電気工学科)
影森徹先生 (早稲田大学本庄高等学院)
有山正孝先生(電気通信大学名誉教授) 
右近修治先生(県立横浜桜陽高校)

  1. 日程:時間はいずれも午後2:00〜午後3:30です。
    第1回 2004年 6月 5日(土) 滝川先生 [立てた紙の上に乗ってみよう]
    第2回 2004年 7月17日(土) 鷹野先生 [電気の力:モーターを作ろう]
    第3回 2004年 9月 4日(土) 影森先生[タッチセンサーを作ろう]
    第4回 2004年11月 6日(土) 有山先生[静電気の不思議:静電気モーターを作ってみよう]
    第5回 2004年12月 4日(土) 右近先生 [起電ポンプ]

  2. 講座の内容

    第1回 2004年 6月 5日(土) 申込締切:5月15日
    滝川洋二先生(NPOガリレオ工房理事長,国際基督教大学高校)
    「立てた紙の上に乗ってみよう」

    平らな紙を立てて押すと紙はすぐ曲がります。B5の1/4の大きさの紙を輪にしてセロハンテープで止め立てるとその強さは数百倍になります。輪にしたたくさんの紙 を並べて板をその上に乗せると、板の上に人が立つことができます。こういった形に よるものの強さを調べてみましょう。

    第2回 2004年 7月17日(土) 申込締切:6月26日
    鷹野一朗先生(工学院大学)
    「電気の力:モーターを作ろう」

     わたしたちが毎日使っている電気は目に見えないものです。では、みなさんの家で使っている掃除機や扇風機、さらには 電車や電気自動車などを 電気はどのように動かしているのでしょう。不思議なことですが、磁石の力(磁力)の中に 導線をおいて電気を流すと導線は決まった方向に動きます。これは電磁力という目に見えない力です。これをじょうずに利用することで、みなさんが使っている色々なモーター が作られています。このテーマでは、電磁力という目に見えない力を知るために、 導線、磁石、乾電池などを使って簡単なモーターを回してみましょう。

    第3回 2004年 9月 4日(土) 申込締切:8月14日
    影森徹先生 (早稲田大学本庄高等学院)
    「タッチセンサーを作ろう」

    ボタンに触れると照明がついたり、音が鳴ったりするスイッチを 知っていると思います。これがタッチセンサーです。 触ったということを電気信号に変えて、機械に知らせているのです。 今回の教室では、触ると音楽が鳴る装置を作ります。 センサーは、身近な材料で作ります。どんなものを使って作るのか請うご期待。

    第4回 2004年11月 6日(土) 申込締切:10月16日
    有山正孝先生(電気通信大学名誉教授) 
    「静電気の不思議:静電気モーターを作ってみよう」

    ドアのノブや自動車のドアに触った時に指先にショックを感じることがあるでしょう。
    またセーターやシャツを脱ぐ時に髪の毛が逆立ったり、布どうしがくっついて離れにくいことがあります。これらは”静電気”とよばれる電気の一つの姿によるものです。その一番大仕掛けなものは雷です。このように静電気は身近にあるものなのですが、形が見えないので分かりにくいと思う人が多いのです。この教室ではその静電気の性質を調べ、またそれを利用した”振り子ベル”と”静電気モーター”を作ってみましょう。

    第5回 2004年12月 4日(土) 申込締切:11月13日
    右近修治(県立横浜桜陽高校)
    「起電ポンプ」

    第4回のテーマである静電気の不思議をさらに追求します。静電気には 静電誘導という大変面白い性質があります。この性質を利用して電気を 起こすことができます。 静電誘導により電気を起こすしくみと,その方法について学びます。 そして,ちょうどポンプが水を汲み上げるように,電気を汲み上げ,帯 電させることのできる「起電ポンプ」を作ってみましょう。

  3. 会場
    国立科学博物館上野本館-新館
    (昨年までの新宿分館から上野に変わります。)

  4. 申込
    1. 参加希望講座の名称・日時
    2. 氏名(ふりがな)
    3. 学年(職業)
    4. 住所
    5. 電話番号
      を往復ハガキに記入して下記の宛先までお送りください。
      (各講座ごとに受付。応募者多数の場合抽選。)
      〒110-8718 台東区上野公園7-20
      国立科学博物館 学習推進部学習企画課
      TEL:03-5814-9875

  5. 参加費
    保険料として50円

「日本物理学会のWelcome Page」

 

日本物理学会,日本物理教育学会,国立科学博物館 共催

2005年度「自然の不思議 −物理教室」

1 64 ()飯田 明由 先生 (工学院大学)

 「風に向かって走るウィンドカーを作ろう.」

地球環境にやさしいといわれる風車は風の力で羽根を回して,その力で電気  を作ります.今回は,風の力をうまく利用して走るウィンドカーを作ります.ウィンドカーの周りの流れを観察し,風の動きについて勉強しましょう.製作したウィンドカーで競争しますので,風の力をうまく使う工夫を考えて見ましょう.

2 72 ()  滝川 洋二 先生 (ガリレオ工房,国際基督教大学高校)

 「小中学生のためのアインシュタイン入門」

今年はアインシュタインが三つの画期的な理論を発表してちょうど100年目にあたり,世界物理年と呼ばれています100年前にアインシュタインが言い出したことが現在どんな事柄に使われているか確かめてみましょう. 実験は,ブラウン運動を調べる,と光電効果を確かめ半導体を使った工作等を行います.

3108 ()  有山正孝 先生 (電気通信大学名誉教授)

「電池のいらないラジオを作ろう」

ラジオはどのような仕組みで聞こえるのでしょうか.ダイオード、ポリバリコンと自分で巻いたループアンテナで、電池も使わずにイヤホンでAM放送を聴けるラジオを組み立ててみましょう。アンテナを回せば電波の来る方向を知ることもできます。

                   

4115 () 小沢 啓先生 (筑波大学附属高等学校)

 「光と色のヒミツ」

CDの表面は色づいて見えます。でもその色に塗ってあるわけではありません。CD の表面には、光をいろいろな色に分けるヒミツがあるのです。その性質を使って、身近な光を様々な色の成分に分ける道具(分光器)を作りましょう。そして、いろいろな種類のランプを見てみましょう。光はどのように出てくるのか、どんな原子が光を出すのか、ミクロな世界を探りましょう。

5123 () 北村 俊樹 先生(都立青山高校) 

  「楽器はどうして鳴るのか調べてみよう.」 

音はどうして鳴るのでしょうか。リコーダー(管楽器)やギター(弦楽器)、ドラム(打楽器)、シンセサイザー(電子楽器)などで音が鳴る原理を、実験を通して調べていきましょう。また、簡単な楽器を作ってみましょう。