JPSJ注目論文

JPSJ 2022年3月号の注目論文:自在に姿を変えるプラチナビスマス化合物における超伝導転移温度の上昇

プラチナビスマス化合物PtBi2は、様々な結晶構造を示す。この構造不安定性を利用した物質開発・物性開拓が行われ、化学置換による極性非極性構造相転移とそれに伴う超伝導転移温度の上昇が発見された。超伝導転移温度は、系が相境界に近づくにつれて上昇した。これらは、超伝導体開発、および、超伝導転移温度上昇に取り組むための新たな指針につながる成果である。

詳しい説明はこちらから。

原論文は以下からご覧いただけます。
Enhanced Superconductivity in Close Proximity to Polar-Nonpolar Structural Phase Transition in Se/Te-Substituted PtBi2
Kensuke Takaki, Mayu Yamamoto, Masamichi Nakajima, Tetsuya Takeuchi, Hoang Yen Nguyen, Minoru Nohara, Yasuhiro Kishioji, Takahiro Fujii, Kentaro Yoshino, Shigeki Miyasaka, and Kazutaka Kudo
J. Phys. Soc. Jpn. 91, 034703 (2022)