日本物理学会誌

第81巻 第11号

cover-26-11.jpg■表紙の説明
MEG II実験の液体キセノンガンマ線測定器の内部.測定器はマイナス110度に冷やされ,約900リットルの液体キセノンによって満たされる.ガンマ線は右側から入射し,そこで生じたシンチレーション光が,4,092個の12ミリ角シリコン光センサー(右側)と668本の光電子増倍管(左側)によって捕えられる.これにより50 MeVのガンマ線に対するエネルギー分解能は約2%,位置と時間の精度はそれぞれ2.5ミリ,65ピコ秒となっている.MEG II実験は,ミュー粒子がガンマ線を放出して電子へ移り変わる現象を探索することにより,宇宙創成時に素粒子が統一されていたことを検証する.世界最強の直流ミュー粒子ビームを持つスイス・ポールシェラー研究所(PSI)において実施.詳細は本号に掲載されている森俊則氏の「最近の研究から」記事を参照のこと.© MEG II Collaboration


■巻頭言
日本物理学会の刊行事業について  石橋延幸 ...... 589

■交流
スロー地震とファスト地震の物理プロセス  井出 哲 ...... 592

■最近の研究から
ブラックホール準固有振動と固有値問題の数理  初田泰之,木村匡志 ...... 601
ミュー粒子は電子へ移り変われるのか――素粒子の世代から宇宙の起源を探る  森 俊則 ...... 607
普遍人類学が紐解く人類史の普遍性と多様性  板尾健司 ...... 612

■ラ・トッカータ
科学ジャーナリストという選択肢  須田桃子 ...... 618

■JPSJの最近の注目論文から
7月の編集委員会より  播磨尚朝 ...... 620

■追悼
髙﨑史彦先生を偲んで  山内正則 ...... 622

■新著紹介
凝縮系における場の量子論;初歩からはじめるファインマンダイアグラム  国広悌二 ...... 623
High-Order Harmonic Generation in Solids  佐藤駿丞 ...... 624

■支部だより ...... 626