2013年6月アーカイブ

APPC12開催を記念し、物理学の最新の成果が日常生活にどのようなかかわりを持つかを平易に解説することを目指します。超大型天体望遠鏡、光格子原子時計、重粒子線がん治療の3分野について第一線の専門家による講演です。申し込みは下記サイトを通じてwebから、またはFaxでも可能です。 

 
   日時:2013年7月14日(日) 14:00~17:00(開場13:30)
   場所:幕張メッセ国際会議場
      HP: http://www.jps.or.jp/APPC12/publec.html
「女性科学者に明るい未来をの会」(1980年創立)は、 自然科学の分野で、顕著な研究業績を収めた女性科学者に、 毎年、猿橋賞を授与しています。

本年度第33回において、肥山詠美子氏(理化学研究所准主任研究員)が「量子少数多体系の精密計算法の確立とその展開」の業績で猿橋賞を受賞されました。

「量子少数多体系の精密計算法の確立とその展開」

"Establishing an Accurate Calculation Method for Quantum Few-Body Systems and its Applications"
少数多体系のシュレディンガー方程式を「厳密」に解くための計算法、「無限小変位ガウス基底関数展開法」という新しい計算法を独自に提唱・確立しました。この方法を特に、核子とハイペロンで構成されるハイパー原子核に適用したことが評価されました。「多体系のダイナミクスの分析から、構成粒子間の相互作用を解明して行く」という戦略、従来の常識とは逆向きの戦略、を提唱し、新しい研究の潮流を生み出したことで、未解明のハイペロン―核子間相互作用の研究が一段と進みました。

 賞贈呈式は、2013年5月25日(土)、東海大学校友会館「富士の間」で行われました。
http://www.saruhashi.net/index.html

mini_aruhashi_hiyama.jpg猿橋賞授賞式。肥山詠美子氏(右)と米沢富美子氏(左、一般社団法人女性科学者に明るい未来をの会会長、元物理学会会長)。

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