日本物理学会誌

第55巻 第6号(2000)

cover0006.jpg表紙から
2次元MSGC本体の写真(右上:高輝度光科学研究センター提供)と検出器部分の顕微鏡写真(左下),及び連続して回転する単結晶により回折されるX線を時分割測定したもの(左上)と,ステアリン酸鉛の粉末による静止X線回折像(右下)。MSGC によるX線高速時分割測定により,ミリ秒単位のX線イメージング測定や,測定時間数秒以内の単結晶のX線構造解析が可能になっている.詳細は本号実験技術欄参照。(京都大学大学院理学研究科 谷森 達氏,東京工業大学大学院理工学研究科 越智敦彦氏,理化学研究所 西 勇二氏提供)



解説
沼倉 宏: メカニカル・スペクトロスコピー――振動でわかる原子のジャンプ――
実験技術
谷森 達、越智敦彦、西 勇二: ワイヤレスガス検出器による時分割X線画像解析
最近の研究から
伊豫本直子: 電波銀河のX線観測――現在と過去の活動――
山崎泰規、森下雄一郎、二宮 史郎、Roger Hutton: 準安定多重リュードベリ状態の生成-低速多価イオンへの共鳴電子捕獲-
季村峯生、末岡 修: 陽電子と分子の散乱過程における共鳴状態の可能性を探る
話題
鈴木史郎: Bファクトリー実験始まる
大門 寛、木下豊彦、神谷幸秀: 高輝度光源が拓く世界
談話室
小野啓一: 大学入試における物理の問題について
鈴木恒則: 物理教育におけるインターネット上の教材資源の活用
小林昭三、兵頭俊夫: アジア物理教育ネットワーク(AsPEN)の近況報告
新著紹介
(短)吉田伸夫: A.A.Grometstein: The Roots of Things; Topics in Quantum Mechanics(一般書)
吉田春夫: V.I.アーノルド著蟹江幸博訳: 数理解析のパイオニアたち(一般書)
阿部光雄: R.P.Feynman・F.B.Morinigo・W.G.Wagner著B.Hatfield編和田純夫訳: ファインマン講義 重力の理論(大学院向)
乾 徳夫: M.Henkel: Conformal Invariance and Critical Phenomena(大学院向・専門書)
金野秀敏: H.Crauel and M.Gundlach.ed.: Stochastic Dynamics(大学院向・専門書)
編集後記
白石潤一
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