日本物理学会誌

第59巻第6号

cover0406.jpg表紙から
銀河団RX J1347.5-1145の多波長画像。この銀河団は赤方偏移z=0.451で、我々から約50億光年の距離にある。これらの画像の一辺は110秒角で、 約0.9~Mpc300万光年に対応する。すばる望遠鏡Suprime-Camによる可視光イメージ(Rcバンド:上段左、宮崎聡、田中壱氏提供)、 ROSAT衛星HRIによる軟X線イメージ(0.2-2 keV: 上段中、太田直美氏提供)、Chandra衛星ACISによるX線イメージ(0.5-7 keV: 上段右、太田直美氏提供)、J. C. Maxwell望遠鏡のSCUBAによるサブミリ波イメージ(0.85 mm:下段左、小松英一郎氏提供)、野辺山45 m電波望遠鏡のNOBAによるミリ波イメージ(2 mm: 下段中、小松英一郎氏提供)、ALMAによる観測予想イメージ(2 mm: 下段右、堤貴弘氏提供)。


最近のトピックス
初田哲男:強く束縛したπ中間子原子とカイラル対称性の部分的回復
世界物理年はチャレンジの年
並木雅俊
解 説
伊藤直紀、須藤 靖、北山 哲:銀河団をスニャーエフ・ゼルドビッチ効果で見るi
最近の研究から
吉田 滋:南極氷河を使った高エネルギー宇宙ニュートリノの観測実験IceCubeが始まるi
松井浩明、高橋 隆:ボゴリューボフ準粒子のARPESによる直接観測
米谷 慎:分子シミュレーションで探るナノ構造液晶相
好村滋洋、武田隆義、瀬戸秀紀、長尾道弘:マイクロエマルション系における低次元物体の熱的揺らぎ
話 題
松門宏治:レーザープラズマイオン源 --超小型イオン加速器を目指して--
大会関係のお知らせ
谷村吉隆  
物理学会10支部の活動の現状と今後の展望
高部英明
会員の声
■科学公園をつくらんかい(会)のその後i
編集後記
樋上和弘