日本物理学会誌

第68巻 第8号

cover-13-08.jpg■表紙の説明
Niels Bohr(1885-1962)を知る人にとって,パイプに火を付けるポーズは,いかにもBohrらしい仕草である.Bohrは,パイプを吹かすために黒板消し程度の大きなマッチ箱をポケットに入れていた.議論の最中には誤ってチョークに火をつけそうになることもあった.写真と逸話提供:亀淵 迪氏.写真は,ボーアから亀淵氏に贈られたものであり,その際,亀淵氏が写真の下にサインをするようBohrに依頼した.


■口絵
今月号の記事から 511

■巻頭言
楽しい"学会"を 田村裕和 515

■解説
「速い光」,「遅い光」と群速度 冨田 誠 516
弦理論によるハドロンの記述 杉本茂樹 524

■最近の研究から
脂質膜小胞における膜内相分離と膜変形 柳澤実穂 534
超対称ゲージ理論におけるアノマリーパズル 米倉和也 538

■JPSJの最近の注目論文から
4月の編集委員会より 安藤恒也 542

■PTEPの最近の招待・特集論文から
2013年1月号より 坂井典佑 544

■学会報告
第68回年次大会招待・企画・チュートリアル講演の報告 領域委員会 546

■学界ニュース
科学技術分野の文部科学大臣表彰 554

■歴史の小径
ボーアの原子論の成功と挫折(1913-1918年) 今野宏之 554
ニールス・ボーアと彼の研究所―ボーアの原子模型100周年の機会に― 山口嘉夫,小沼通二 556

■新著紹介 559
摩擦の物理;波多野恭弘
ソフトマター;やわらかな物質の物理学;荒木武昭
Computational Chemistry; Introduction to the Theory and Applications of Molecular and Quantum Mechanics 2nd edition;長谷川淳也