2016年12月アーカイブ

南部陽一郎先生が 2015年7月5日に逝去されました。南部先生は世界の研究者に多大な影響を与え、対称性の自発的破れに関する貢献により2008年ノーベル物理学賞を受賞されました。PTEPでは、南部先生を追悼して各地で行われたシンポジウムを元に、以下の特集を発行しました。 

PTEPは、Open Access 誌ですので、どなたでも無料で全論文をダウンロードでき、お読みになれます。幅広い分野の研究者がご興味を持たれるような論文もあります。ぜひ、ご覧ください。

Nambu, A Foreteller of Modern Physics I
Prog. Theor. Exp. Phys. 2016 Issue 6 (June, 2016)
(2015年9月29日 大阪市立大学学術情報総合センター)

Nambu, A Foreteller of Modern Physics II
Prog. Theor. Exp. Phys. 2016 Issue 7 (July, 2016)
(2015年10月16日 大阪大学会館)

Nambu, A Foreteller of Modern Physics III
Prog. Theor. Exp. Phys. 2016 Issue 12 (December, 2016)
(2016年3月11日~13日 シカゴ大学)

第13回日本物理学会Jr.セッション(2017)(2017年3月18日(土)大阪大学豊中キャンパス)の発表の応募受付を開始いたしました。
応募締切は2017年1月11日(水)17時です。

高校生・中学生の皆様からのご応募をお待ちしております。

詳しくはホームページ http://www.gakkai-web.net/butsuri-jrsession/ をご覧ください。
レポート作成用テンプレートも載っています。

各領域・各支部から代議員候補者を募り、また代議員候補者立候補の募集をした結果、第73~74期代議員候補者が確定いたしました。

上記代議員候補者リストはマイページにログインしていただき、
会員専用コンテンツ>選挙管理委員会からのお知らせ
よりご覧いただけます。

JPS Conference Proceedings Vol. 12, Proceedings of the 10th International Workshop on Neutrino-Nucleus Interactions in Few-GeV Region (NuInt15)がオンライン出版されました。

会議開催日:2015年11月16-21日
会議開催地:大阪
e-ISBN: 978-4-89027-116-0
全55編

http://journals.jps.jp/doi/book/10.7566/NuInt15

JPS Conf. Proc.ウェブサイト

AAPPS Bulletinの12月号(Vol.26. No.6)が発刊されました。

APPS Bulletinは、Association of Asia Pacific Physical Societies が隔月に出版する会報です。

AAPPS BulletinのHPは http://aappsbulletin.org/

AAPPS Bulletinの12月号(Vol.26. No.6)のPDF版は

http://aappsbulletin.org/myboard/down.php?Board=webzine&filename=Vol26_No6_2016(DEC).pdf&id=280&fidx=2

よりダウンロード頂けます。

公益財団法人井上科学振興財団は12月12日、第33回(2016年度)井上学術賞受賞者を発表し、本会が推薦した、

・村上修一氏(東京工業大学理学院教授)
 「ベリー曲率の物理とトポロジカル絶縁体・トポロジカル半金属の理論研究」

の受賞が決定しました。

詳しくは http://www.inoue-zaidan.or.jp/b-01.html?eid=00030 をご覧ください。

日本物理学会誌(BUTSURI)12月号が発行されました。

マイページからもご覧になれます。物理学70の不思議も更新されています。

(2016年12月2日)

第72回年次大会(2017年)は、2017年3月17日(金)~20日(月祝)、大阪大学豊中キャンパスにて開催されますが、会誌11月号会告でもご連絡しましたように、近年大阪地域では、慢性的なホテルの客室不足が生じています。

今回は、祝日もあり3連休となりますので、年次大会への参加をご予定の方は、お早めに宿泊手配をされますことをお薦めします。

なお、本年次大会では宿泊等の取扱いを以下の業者に依頼し、すでにある程度の宿泊先を確保しております。

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宿泊等取扱い業者: 東武トップツアーズ株式会社 関西支社大阪法人事業部
宿泊等申込URL: https://conv.toptour.co.jp/shop/evt/jps2017/
TEL:06-6344-3927 / E-mail: jps72-osaka@tobutoptours.co.jp

申込受付開始:12月8日(木)10時 予定

旅行業者による詳細案内は、会誌12月号広告欄にも掲載いたしますので、そちらも併せてご覧ください。
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年次大会講演申込者への講演番号のお知らせは、講演申込時にご登録されたメールアドレス宛 12月19日(月)頃連絡予定です。

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森田浩介氏 (写真提供:理化学研究所)

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理化学研究所 研究チーム(写真提供:理化学研究所)

すでにお知らせしましたように、IUPAC (国際純正・応用化学連合)より113番元素の命名権が森田浩介氏(現九州大学)を中心とする理研の研究チームに与えられました(本会ニュース)。提案された元素名 Nihonium(ニホニウム)、元素記号 Nh(本会ニュース)について、IUPAC が一般からの意見を募集していましたが、このほど提案どおりとすることが正式に決定され、2016年11月30日に発表されました。

IUPAC は同時に 115番元素Moscovium (Mc), 117番元素Tennessine (Ts), 118番元素Oganesson (Og) の命名も発表しました。Og は不活性気体の性質を持つと考えられ、今回発表された4元素により周期律表の第7周期が完成したことになります。

理研の研究チームは亜鉛のイオンビームをビスマスの標的に照射し、融合反応によって113番元素を合成し、α崩壊の連鎖から溯って同位体を同定する、という物理学的手法を用い、アジア初の新元素命名につながる研究を行いました。
合成の確率は極めて低く、理研加速器の大強度ビームと、研究チームによる高選別能を持つ高効率検出装置の開発をもってしても、都合3個のニホニウム原子核を確認するのに足かけ10年近くを要しました。

なお、元素名の日本語「ニホニウム」は、日本化学会によって既に決定されています(リンク)。

日本の研究チームが元素を命名したことは、日本の科学史上初めてのことであり、またアジア地域においても初の快挙です。日本物理学会は、ここに改めて、本研究チームの過去10年以上におよぶご努力と日本の科学史上に残るご快挙に対し、心より敬意と祝意を表します。

なお、研究チームの実験結果は日本物理学会が刊行する学術雑誌Journal of the Physical Society of Japan (J. Phys. Soc. Jpn.) に出版されており、以下の論文が命名権決定の対象論文となっています。オープンアクセスです。

1. Experiment on the Synthesis of Element 113 in the Reaction 209Bi(70Zn,n)278113,
K. Morita et al., J. Phys. Soc. Jpn., 73, 2593-2596 (2004), doi: 10.1143/JPSJ.73.2593
2. Observation of Second Decay Chain from 278113
K. Morita et al., J. Phys. Soc. Jpn., 76, 045001 (2007) [2 pages], doi: 10.1143/JPSJ.76.045001
3. Decay Properties of 266Bh and 262Db Produced in the 248Cm + 23Na Reaction
K. Morita et al., J. Phys. Soc. Jpn., 78, 064201 (2009), doi: 10.1143/JPSJ.78.064201
4. New Result in the Production and Decay of an Isotope, 278113, of the 113th Element
K. Morita et al., J. Phys. Soc. Jpn., 81, 103201 (2012) [4 pages], doi: 10.1143/JPSJ.81.103201

また、本会では、日本物理学会誌に掲載された以下の記事をオープンアクセスとしております。ご自由にご覧ください。
森田浩介「新発見の113番元素」、日本物理学会誌 Vol. 60, No. 9, 698 (2005)
矢野安重「いかにして森田浩介らは113番元素の命名権を獲得したか」、日本物理学会誌 Vol. 71, No. 5, 330 (2016).

【外部リンク】
国際純正・応用化学連合(IUPAC)の発表
理化学研究所の発表

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