2009年4月アーカイブ

第64巻第4号

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cover-09-04.jpg表紙から
左上図:水中にあるヒドロニウムイオン(水分子にプロトンが 一つ結合したイオン)が白金電極表面上で電子を受け取り,吸着水素を生成する過程の第一原理分子動力学シミュレーションのスナップショットを示している. 電極電位を負にすると,界面でのヒドロニウムイオンのプロトンが電極側に移動した.(左上→右上→左下→右下の順)(図は濱田幾太郎氏,大谷実氏作成)右 上図:電子励起を記述するべーテ・サルピータ方程式(上)とその相互作用核Kが含む図形(下)を示している.Kは局所場効果(第1項)と電子とホールが引 き合う励起子効果(第2項)を含む.本文中では,光吸収スペクトルの高精度計算に応用された.右中図: ダウンフォールディング法と経路積分繰り込み群法をハイブリッドした第一原理的な計算から予測されたSr2VO4の軌道とスピンの秩序を示している.極め て小さなエネルギーギャップを持つモット絶縁体となった.(図は今井剛樹氏作成)下図:Si(001)表面上に形成されたGeハットクラスターの構造モデ ルに対して計算された等電荷密度面を示している.色の違いは高さを表している.この構造モデルは全部で22,746原子を含み,オーダーN法に基づく第一 原理計算により構造最適化された.(図はDr. D. R. Bowler (University College London)氏作成)  


最近のトピックス
 
宇宙線陽電子・電子の過剰で暗黒物質が見えた? 鳥居祥二 239

特集:電子状態の第一原理計算の現状と課題
  はじめに 寺倉清之 241
  第一原理電子状態計算の現状と課題:概観
      今田正俊,常行真司,寺倉清之 241
  大規模系への対応の現状と課題 
       宮崎 剛,押山 淳 248
  化学反応シミュレーションの現状と課題
       池田隆司,ボエロ マウロ,森川良忠 256
  電気伝導シミュレーションの現状と課題
       浅井美博,広瀬賢二,小林伸彦,石田 浩 263
  第一原理計算による物理量計算の新手法--圧電体とマルチ
フェロイックスを中心に
       小口多美夫,石井史之,浦谷佳孝 270
  電子励起の定量的記述:GW近似とベーテ・サルピータ方程式
       三宅 隆,アリアセティアワン フェルディ 276
  電子相関の精緻な取り扱い 今田正俊,常行真司 283
  密度汎関数法にもとづく第一原理ファンデルワールス力計算法
       常田貴夫,佐藤 健 291

JPSJの最近の注目論文から
  Vol. 78 (2009) No. 1より  髙山 一 297

歴史の小径  
  朝永振一郎の学生時代の書簡 小沼通二,杉山滋郎 300

追 悼    
  中嶋貞雄先生を偲んで 斯波弘行,福山秀敏 302

編集後記
 
 岡本 政邦


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